GP & PEOPLE

GPと人

細川 義彦Yoshihiko Hosokawa

Profile

氏名 細川 義彦
勤務先 筑波大学附属病院
専門分野 周産期

臨床医療に関わる医師は
医学教育を学ぶ必要がある

産婦人科医学教育の
魅力とは?

女性の一生を支える産婦人科では、病態に応じて複数の治療法があり、それぞれの患者さんの状況を考慮した医療を実践する必要があります。そのため、患者さんとの対話スキルが非常に重要となり、その点を教育することは私たちが人間として成長することにもつながります。一緒に学んだ医学生や臨床研修医が患者さんの雰囲気を感じながら、適切な声かけを行い、患者さんに寄り添った医療が実践できる場面を見ると、産婦人科における医学教育の良さを感じることができます。

産婦人科医学教育で
工夫していること

患者さんの思いに知るために、積極的に対話することを勧めています。「自分が話を聞いても意味がない」と感じている医学生や初期臨床研修医もいますが、同じ病態でも患者さんの捉え方が違うことで、医療者側の対応が変わってきます。患者さんがどこまで理解していて、自分たちはどのような情報や治療法を提供すれば良いのか、一緒に考えるようにしています。

これからの医学教育に
向けたひと言

現場で働く医師は皆、知らないうちに教育者としての役割を担っています。無言の先輩の背中を見て技術を盗む時代から、参加型臨床実習や指導の言語化、シミュレーション医療、心理的安全性などが重要視されるようになっています。
適切な教育を行うことが患者さんへより良い医療を提供することに繋がると認識し、各医療者は医学教育を学ぶ必要があると感じています。