GP & PEOPLE

GPと人

角田 守Mamoru Kakuda

角田 守

Profile

氏名 角田 守
勤務先 大阪大学
卒業年度 2008年度
専門分野 婦人科腫瘍

症例の少ない施設で、若手医師に最大限の教育効果を

少ない症例で手術が
上達するために 

大学病院では、一人当たりの症例数が少なく、これまでの経験値も様々で、悪性腫瘍症例も多く、若手医師が執刀できるような症例は少ないため、効果的な手術教育システムが重要と考えました。

手術教育システムの構築

適切な予習と十分なFeedbackが重要と考え、細かく細分化した手術工程において様々なイラストや動画などを用いたツールを作成し、各工程において評価表用いてFeedbackし、若手医師に細かく復習をしてもらうことで、経験の多寡に関わらず若手医師の成長を促すことができました。

若いうちにLearning Curveを上げることの重要性

こうして若手医師のうちから予習・復習を促しPDCA(Plan/Do/Check/Action)サイクルを回してLearning Curveを上昇させることで思考過程を育成していくことができれば、今後も少ない症例であっても十分な成長をし、また次の良き教育者になってくれると期待しています。

日本産科婦人科学会
教育奨励賞受賞

こうした手術教育システム構築への取り組みは論文にまとめ、また教育奨励賞をいただくことができ、大変励みになりました。
An exploratory project to develop an effective educational system to teach mastery of assistant laparoscopic gynecologic surgery skills.
Asian J Endosc Surg. 2022.

手術だけでなく産科に
おいても同じような教育を

現在は産科病棟に従事していますが、大阪大学ではチーム全員が同じようにエビデンスに基づき若手医師に適切にFeedbackし、Planを立てさせ、思考を育成させることを重要と考え、教育を行っています。

教育の連鎖を
広げていきたい

自分も様々なメンターに育てていただいたからこそ、ここまで成長できたと考えています。こうした教育の連鎖が組織における人材育成・教育風土を醸成し、全体の底上げにつながっていけばと考えています。

産婦人科医学教育者へ向けてメッセージ

若手医師に適切な手術教育を施していくためには、『時間』『聞く力』『Open mindを持つ』など様々なことが必要とされます。しかしそうやって不足していることを考え補っていく力は、手術に限らず様々な実臨床の場面におけるチーム医療においては非常に重要です。そうやってチームを成熟させていくことは自分自身への助けとなって返ってきますし、チームとしてQualityの高い医療をしていく中で自分自身も一段と成長ができていることを実感している最中でもあります。ぜひ皆さんも教育を行っていくことで、同じように若手医師だけでなく自分自身の成長を実感してもらえればと考えています。