GP & PEOPLE
GP & PEOPLE
氏名 | 小松 宏彰 |
---|---|
勤務先 | 鳥取大学医学部附属病院 |
専門分野 | 婦人科腫瘍、ロボット手術 |
振り返ってみると、2015年のサマースクールに参加してはや7年が経過しました。過去のサマースクールに参加してから多くのリクルートイベントに参加しましたが、これらのイベントを通して日本全国の多くの産婦人科医と知り合いになることが出来ました。この繋がりは私の産婦人科医としての生き方を形成し、教育とリクルートについて考えるきっかけを与えてくれました。
2019年から鳥取大学産婦人科医局内に教育専任部門を立ち上げました。これまではリクルート活動の一環として教育に力を入れていましたが、教育≠リクルートと考えるようになり、だれでも均等に教育機会を与えることが重要であると思うようになりました。
幅広い産婦人科分野をまんべんなく学習するためにステップラダーシステムを立ち上げました。さらに、紙ベースでの運用からスマートフォン化したことで、研修の到達度と指導のみえる化を行いました。メッセージ機能やカレンダー機能も付加しており、これまでにない最高の教育アプリです。
日本産科婦人科学会では学術講演会より教育奨励賞という新たな賞が設立されました。記念すべき第一回の受賞を新潟大学の磯部先生と一緒に頂きました。今後も日産婦学会内の教育の均霑化と拡充に向けて頑張らせていただきます!
COVID-19により学生が分娩を見学することが出来なくなったことから、臨場感がある分娩の見学に向けて分娩室をVR化しました。VR用ゴーグルを使用することで没入感がある分娩室を体験できるほか、オンデマンドによる分娩見学を実現することが出来ました。
医師の仕事の一つに人を育てることがある。一方で学ぶ側も姿勢が大切ではある。しかし、我々は6年間の医学部学生生活の中で医学教育の指導方法および学び方を教わることはない。教育とは自身の経験に則って指導するものではなく、相手が誰であっても適切な教育方法があると思っている。また、教育を行う上で欠かせないのが教育するためのツールである。一人ひとりがツールを作成し、指導を行うことは大変な労力だが、すでに出来上がったものを利用して教育を行えれば、均等かつ質の高い教育を提供できる。我々はその役割を担っている。この医学教育活性化委員会の活動をうまく活用していただき、サステイナブルな医学教育を一緒に目指しましょう。