GP & PEOPLE

GPと人

渡利 英道HIDEMICHI WATARI

渡利英道

Profile

氏名 渡利 英道
勤務先 北海道大学大学院医学研究院、北海道大学病院
専門分野 婦人科腫瘍

 前キャビネットにおいて、教育委員会内に医学教育活性化委員会が新設されました。今回、増山委員長より医学教育活性化委員会に引き続き関わる機会をいただき、心より感謝申し上げます。

 さて、本委員会では、本会の若手の先生方の中で熱心に教育に取り組んでいる方々に委員として参画していただいており、前キャビネットではHPの立ち上げと充実、学術集会における委員会企画の実施、分娩動画の作成等の成果を挙げました。現キャビネットでは今までの取り組みに加えて、指導医の再教育という面でのタスクを加藤理事長、増山委員長よりいただいておりますので、FDの実施を含めた取り組みを進めて参ります。

 私自身、実際の教育現場において、医学生・研修医が医療スタッフの指導の下、実際に手術や超音波検査、分娩シミュレーター実習などを通じて手技を経験してもらうと、それまで座学でしか学んでいない段階ではあまり興味を示していなかった学生、研修医が産婦人科に強く興味をもってくれる事例を目のあたりにし臨床実習・研修の重要性を痛感しております。

 また自施設では医学生・研修医には私が担当している婦人科初診外来において、患者さんにあらかじめ同意を得て医療面接を行ってもらうことや、その後の診察で超音波検査を実際に見学してもらっています。さらに画像検査や病理標本を患者さんが持参している場合には、一緒に所見を確認していくことで、「臨床医は、患者さんを通じて学ぶことで成長する」ということを実感してもらいたいと考えております。しかしながら、時間的制約がある中で、より効果的に医学教育を行っていく必要もあり、医学教育の難しさも同時に感じております。

 本委員会の活動を通じて、様々な状況の中で産婦人科教育に取り組んでいる全国の本会会員の先生方の負担軽減に少しでも繋がればと願っております。忙しい日常臨床の中で、お互いに悩みを共有しつつ楽しんで教育に取り組んで参りましょう!! どうぞ宜しくお願い致します。