GP & PEOPLE

GPと人

中島 彰俊Akitoshi Nakashima

Profile

氏名 中島 彰俊
所属 富山大学産婦人科
専門 婦人科腫瘍、周産期関連研究

「産婦人科医の学びは色々あって良い」

臨床と研究の齟齬から
生まれた考え

婦人科癌の診療を中心に、手術や化学療法、近年では漢方薬を用いた医師主導治験を行い、腹腔鏡技術認定医、婦人科腫瘍専門医・指導医も取らせてもらいました。一方で、研究では日本産科婦人科学会学術奨励賞(周産期医学部門)をいただきました。私は“オートファジー”という研究をしていますが、そこでノーベル賞受賞者の大隅良典先生ともお会いでき、臨床と研究で一見異なる領域を行き来してきた経験が、私の医師としての視野を大きく広げてくれました。

「臨床=教育=研究は、
大変だけど産婦人科医の
可能性を拡張する」

「臨床は面白い。でも、それだけでいいのだろうか」あるいは、「研究にも興味はあるけれど、自分には少し遠いものに感じる」という先生もいると思います。ただ、知的好奇心こそが、自らを頑張らせ、その経験が将来の医師人生の幅を大きく広げる。そして、そんな人が社会に貢献してくれる医師になると思っています。

「こういうのがあったら
良いな、を始めてみる」

臨床には手技を学ぶハンズオンの機会はたくさんあるのに、研究にはない。気軽に始められる環境をもう少し作れないか?それで現在、産婦人科関連基礎系学会の先生方と協力しながら、研究をもっと身近にするための動画コンテンツを作り始めています。大事なのは、「やってみたい」と思ったときに、すぐに一歩踏み出せる環境をつくること。

これからの時代に必要になると思う「ビッグデータを使いこなす力」を持った医師を育てるため、専門家と共同で「ビッグデータ利活用の教育プログラム」の開発にも関わっています。「産婦人科医の学びはもっと色々あって良いはず」、臨床だけでもいいし、研究に挑戦してもいい、その両方を行き来してもいい。私は臨床と研究の間を行き来しながら、患者さんに役立つものを探し続けていきたいと思っています。それ以上に、そういう道に進むかを迷う後輩を手助けしていきたい。それが、私の医学教育です。